魚

生まれ変わったら金魚になりたいなぁ
そう背中あわせに僕に寄りかかった幼馴染が呟いた。ビブラム
赤い、とても赤い金魚になりたい
雑誌を開きながらの呟きはけれども本気のようで僕はちらりと背後を見てから独り言のように言葉を重ねた。
金魚になりたいの？
五本指 靴うん、なりたい
幼馴染がばさりと雑誌を持ち上げた音がした。
だって、金魚になれば何も考えてなくてもいいでしょ？冷たい水の中にぷかり浮かんで餌を食べてあとはうとうとしてればいいんだもんmbt 通販
そうでもないよ、飼う人がいないと生きていられないじゃんか
僕が反論するとそうか、と幼馴染は俯いた気がした。
そしてじゃあ、と幼馴染は雑誌を床に置く。
じゃあ飼ってくれればいいじゃん
はあ？MBT
背中で幼馴染の体温を感じながら僕は思わず漫画から顔をあげた。
なんで僕が飼わなきゃいけないのさ？
つきあってよ、幼馴染のささやかな夢に
僕はやだよ、と呟いた。
だって僕は鯉に生まれ変わるって夢があるんだから
鯉？
なんでさ、と僕の背中に後頭部を打ちつける幼馴染。
自由に水の中を泳いでたいじゃないか
鮪でもいいじゃん
MBT 海水はしょっぱいからやだ　断然淡水
じゃあおんなじだ
幼馴染はははっと笑った。
出来るなら綺麗なところで生きて消えてしまいたい
ふうん
適当に相槌を打ったらちゃんと聞いてよと頭突きされた。
知らないよ、と僕は痛む背中を抑えながら言った。
幼馴染はふん、と鼻息を荒くした。
で？なんで鯉になりたいの？ルブタン 靴
特に意味はないよ
なんでさ？
だって金魚って言ったら鯉しかないじゃないか　それに僕は飼い主にはなりたくない　どうせなら一緒に生きて行きたいじゃないか
僕の答えに幼馴染は絶句したように間を開けた。静かな部屋の中で雨音がぱらぱらと屋根に当たる音がする。
窓を閉めようと立ち上がるといてっと幼馴染の声がした。Moncler
どうやら寄りかかってた僕が立ち上がったことでバランスを崩したらしい。
仰向けで僕を睨む幼馴染の顔は金魚のように真っ赤だった。
もう幼馴染は金魚になりたいなんて言わないだろう。