空を見よう。
あの空の向こうには何があるのだろう。きっとわたしの知らない世界が、そこには広がっているに違いない。わたしが想像もできないような、素晴らしい世界が広がっているに違いない。五本指 靴
広大で壮大。
わたしという存在なんて押しつぶされてしまうような、大きな世界がそこにはあるはず。そして押しつぶされたわたしは、それでもそこを知ったことを後悔なんてしないのだろう。
県立広雲高校。ビブラム 5本指
そこにわたしが作り上げた同好会がある。会員数はわずか二名という、存在していることが疑わしいような会で、言うまでもなく学内最小の会だ。まあ、種を明かしてしまえば、この同好会は公式の――学校に存在を認知された同好会ではなくて、わたしの自己満足によって成り立っている。mbt 通販だから、この人数が丁度いいのかもしれない。
この同好会での活動はいたってシンプルで、学校の裏にある小高い丘の上に寝転がって空を見上げる。ただそれだけ。でもまあ、それだけでは寂しいので、町にあふれる小さな『きれい』を探すこともしている。そんな活動なので、同好会にかかる経費はほぼなし。アシックス 通販お金に関する心配は何一つない。
「伊空先輩」
かくいう今も、その活動の真最中で、わたしから少し離れたところに寝転がっている志岐くんがわたしを呼んだ。
「なあに?」
志岐くんはわたしの一つ下の男の子で、この会の会員だ。志岐くんはわたしの方は見ておらず、空を見上げたままに続ける。MBT
「今日は風が強いですね」
志岐くんは空を見上げたまま、まるでひとり言のように言った。でも、わたしを呼んだのだからそれはひとり言ではないのだろう。それとも、わたしを呼ぶところからすでにひとり言だったのか。
空に浮かぶ雲は風に流されて、わたしたちの視界から消えていく。わたしたちはわずかな風しか感じないけれど、志岐くんが言っているのは『上』の風だ。『上』の風は強く、雲の動きも速い。
「そうだね」
空を見上げる時間。MBT シューズ
静かで穏やかな時間。
わたしはこの時間が好きでこの同好会を作った。正式な同好会ではなく、活動も活動と言えるものではない。わたしが勝手に『同好会』と名乗っているだけで、本当はただの趣味の時間つぶし。
そんな同好会に、彼はやってきた。
一人で過ごすこの時間に、志岐くんは現れた。
「ねぇ、志岐くん」
「なんですか?」
お互いに空を見上げたままで、相手の顔は見ていない。わたしたちが見ているのは、空の青と雲の白だけだ。
「志岐くんはどうして、存在すらしてないこの同好会に入ったの?」
カサッ、と音がして、志岐くんがこちらに向いたのがわかった。わたしも志岐くんの方に体を向ける。
「どうしたんですか? 突然」クリスチャンルブタン
「いやね、そういえば聞いてないなと思ってさ」
去年は一人での活動だった。友達や先生になんと言われても、かたくなに同好会であると主張し続け――今思えば、どうしてそこまでこだわっていたのかがわからない――待望の新人がやってきたのは、今年の夏休み前のことだ。まさか新人が入ってくるなんて思いもしなかったわたしは、その登場に驚喜した。
友達は興味なさげに相槌を打つだけだったけれど。
「空が好きだから、ですよ。伊空先輩こそどうしてこんな同好会を?」
「好きだからだよ」
結局は同じ理由なんだ。志岐くんとわたしは。
似たものなんだ。
「こうやって空を見上げるのは、小学生のころからなんだよ」
透き通る青を。
流れる白を。
時には不機嫌な空を見上げる。
静かで穏やかな時間が好きなんだ。
「じゃあ、ぼくが入会したのは迷惑じゃないですか? 静かじゃなくなりますよ?」
そう言って志岐くんは視線を空に戻した。
「一人で眺める方が、静かで穏やかだと思いますが」
「そんなことないよ。志岐くんが入ってきてくれてうれしいよ」
空を見るのは大好きだけど、一人は寂しい。だからずっと、わたしは仲間が欲しかったんだ。
同じ時間を共有できる――本当の仲間が。
「そう……ですか」
わたしたちは空を見上げる。何よりも空が好きだから。
そこに、何かがありそうだから。
広大で壮大。
わたしという存在なんて押しつぶされてしまうような、大きな世界がそこにはあるはず。そして押しつぶされたわたしは、それでもそこを知ったことを後悔なんてしないのだろう。
県立広雲高校。ビブラム 5本指
そこにわたしが作り上げた同好会がある。会員数はわずか二名という、存在していることが疑わしいような会で、言うまでもなく学内最小の会だ。まあ、種を明かしてしまえば、この同好会は公式の――学校に存在を認知された同好会ではなくて、わたしの自己満足によって成り立っている。mbt 通販だから、この人数が丁度いいのかもしれない。
この同好会での活動はいたってシンプルで、学校の裏にある小高い丘の上に寝転がって空を見上げる。ただそれだけ。でもまあ、それだけでは寂しいので、町にあふれる小さな『きれい』を探すこともしている。そんな活動なので、同好会にかかる経費はほぼなし。アシックス 通販お金に関する心配は何一つない。
「伊空先輩」
かくいう今も、その活動の真最中で、わたしから少し離れたところに寝転がっている志岐くんがわたしを呼んだ。
「なあに?」
志岐くんはわたしの一つ下の男の子で、この会の会員だ。志岐くんはわたしの方は見ておらず、空を見上げたままに続ける。MBT
「今日は風が強いですね」
志岐くんは空を見上げたまま、まるでひとり言のように言った。でも、わたしを呼んだのだからそれはひとり言ではないのだろう。それとも、わたしを呼ぶところからすでにひとり言だったのか。
空に浮かぶ雲は風に流されて、わたしたちの視界から消えていく。わたしたちはわずかな風しか感じないけれど、志岐くんが言っているのは『上』の風だ。『上』の風は強く、雲の動きも速い。
「そうだね」
空を見上げる時間。MBT シューズ
静かで穏やかな時間。
わたしはこの時間が好きでこの同好会を作った。正式な同好会ではなく、活動も活動と言えるものではない。わたしが勝手に『同好会』と名乗っているだけで、本当はただの趣味の時間つぶし。
そんな同好会に、彼はやってきた。
一人で過ごすこの時間に、志岐くんは現れた。
「ねぇ、志岐くん」
「なんですか?」
お互いに空を見上げたままで、相手の顔は見ていない。わたしたちが見ているのは、空の青と雲の白だけだ。
「志岐くんはどうして、存在すらしてないこの同好会に入ったの?」
カサッ、と音がして、志岐くんがこちらに向いたのがわかった。わたしも志岐くんの方に体を向ける。
「どうしたんですか? 突然」クリスチャンルブタン
「いやね、そういえば聞いてないなと思ってさ」
去年は一人での活動だった。友達や先生になんと言われても、かたくなに同好会であると主張し続け――今思えば、どうしてそこまでこだわっていたのかがわからない――待望の新人がやってきたのは、今年の夏休み前のことだ。まさか新人が入ってくるなんて思いもしなかったわたしは、その登場に驚喜した。
友達は興味なさげに相槌を打つだけだったけれど。
「空が好きだから、ですよ。伊空先輩こそどうしてこんな同好会を?」
「好きだからだよ」
結局は同じ理由なんだ。志岐くんとわたしは。
似たものなんだ。
「こうやって空を見上げるのは、小学生のころからなんだよ」
透き通る青を。
流れる白を。
時には不機嫌な空を見上げる。
静かで穏やかな時間が好きなんだ。
「じゃあ、ぼくが入会したのは迷惑じゃないですか? 静かじゃなくなりますよ?」
そう言って志岐くんは視線を空に戻した。
「一人で眺める方が、静かで穏やかだと思いますが」
「そんなことないよ。志岐くんが入ってきてくれてうれしいよ」
空を見るのは大好きだけど、一人は寂しい。だからずっと、わたしは仲間が欲しかったんだ。
同じ時間を共有できる――本当の仲間が。
「そう……ですか」
わたしたちは空を見上げる。何よりも空が好きだから。
そこに、何かがありそうだから。
2011-01-14 17:23
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